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舞妓/芸者
舞妓や芸者(関西では芸妓)はおもに宴席でお客さんに酌や会話をし、さらに舞や唄などの芸で場を盛りあげる女性たちのこと。以前は身売りによって花街に売られてきた少女や、花街に生まれた娘しかなることがありませんでしたが、現代ではあの独特の姿に憧れをもった少女が全国から応募する職業となっています。かつては小学校を出るやすぐに舞妓としてお座敷に上がるケースもあったようですが、戦後は児童福祉法などの関連法案が整備されたため、少なくとも中学卒業後まではお座敷には出られません。そのため、現在の舞妓志願者は花街の近くの中学校に通いながら芸の稽古をした人や、最低でも中学校を卒業した人たち。最近では高卒の志願者も増えているといいます。
舞妓になるには、まずは置屋(下宿兼プロダクションのようなところ)に入らなくてはいけません。置屋の女将(おかみ)さんとまずは両親同席で面接をして、双方の承諾を得ることが必要です。そこから約1年間は「仕込みさん」と呼ばれ、先輩のお手伝いや生活上の雑務をこなしながら舞や唄(うた)、茶道などを学びます。この仕込み期間のあまりの厳しさに、理想とのギャップに悩んでやめていく人も多いといいます。それに耐えて、置屋の女将さんの許可が出たら、ついに舞妓としてのデビューです。舞妓は芸者(芸妓)の見習い期間。そのため、この段階ではお座敷に出ながらも、稽古を継続しなくてはいけません。数年ほど舞妓として働いたあと、ふたたび置屋の女将さんの許可が出たら「襟(えり)替え」をして、はれて一人前の芸者(芸妓)となります。
置屋は、舞妓・芸者(芸妓)の仕込み期間をつうじて、生活費・着物・お稽古代からお披露目費用、日常の小遣い(月5〜10万円程度)などの一切の費用を負担します。そのため、一人前になるまでの莫大な費用を回収するために、5〜6年の年季奉公の期間が設定されているのが普通です。年季奉公が明けた後に、置屋から独立して自分の店を持つ芸者(芸妓)もいます。自分の店を持つと、自分が稼いだお金はすべて自分のもとに入ります。ただし、今まで置屋が負担してくれていた着物代や稽古代なども自分持ちになります。
芸者(芸妓)には、立ち方(舞手)と地方(三味線など楽器を弾く人)のふたつの役割があります。芸で身を立てるプロフェッショナルである芸者(芸妓)にとって、芸道は人生をかけておこなう仕事。稽古は、お座敷に出るかぎりは一生続けます。稽古をやめるときは、落籍(やめ)る時だけ。舞妓・芸者(芸妓)は未婚の女性でなければいけないので、結婚して落籍る人が一番多いといわれています。
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