画家
公園や景勝地でときおり見かける、キャンパスに筆を走らせる人たちの姿。鑑賞対象としての絵画の歴史は非常に古く、絵をかくことを職業とする画家は、人間の文明社会における最古の職業のひとつといってよいでしょう。自分の手で芸術作品を生みだし、多くの人々に感動をあたえられる仕事は、きわめて魅力的です。
絵画は油絵・水彩画・日本画などがあり、また技法などによってはさらに細かい種類にわかれています。しかし、どの分野にも共通していえることとして、プロとして食べていくにはかなりの才能と努力、そして運が必要です。ひとつの絵が芸術作品となるには多くの時間がかかり、またそれが評価されるのは容易なことではありません。多くの画家志望と呼ばれる人たちは、絵をかき続けながらアルバイトをし、ときに両親や友人知人の支援を受けながら、長い下積み生活を送っているのが現状です。芸術家の宿命ともいえますが、単なる才能以上に、そんな苦労をも乗り越えることのできる強い精神力が問われる職業であるといえるでしょう。
画家として世間に認められるには、作品を公募展に応募し、入選することが重要です。ただし、入選したからすぐに画家としての生活が保障されるわけではなく、あくまでプロとしてのスタート地点に立つ第一歩でしかありません。また、画家になるために特に必要な資格はなく、もちろん学歴も関係のない実力勝負の世界。しかし、一般的にはデッサンなどの基本的な技法、美術史といった知識を習得するために美大や美術専門学校へ進学して、勉強する人が多いようです。また、本職の画家としてひとり立ちする前に、一般企業に就職してデザイン部門で働いたり、イラストレーターとして活動する、学校の美術教師に就職するなどのケースもあります。
画家の収入は、人によってかなりの差があるといえます。絵画の報酬基準は、例えば洋画であれば1号(キャンバスの大きさの単位)につきいくらというように決められていますが、これは個人の作品としての価値が認められることが大前提。自分の作品を売るだけで生計を立てられるレベルに到達するのは、けっして容易ではないでしょう。
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