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    美術修復家


    長年にわたって飾られている美術品。たとえ適切な管理がなされていても、痛んでしまうことがあります。また、台風や地震などの災害によって芸術品に被害がおよぶことも。これらの修復にあたって、活躍するのが美術修復家です。

    美術修復家になるためには、特に学歴や資格は必要ありません。しかし、美術品の修復にはさまざまな知識が必要となるので、たいていの人は美術修復をおこなっている会社に勤務して、必要なスキルと知識を身につけていきます。一人前になるまでには、だいたい10年ほどの年月が必要。また、大学で美術の修復を学んでから就職する人もいるようです。東京芸術大学では大学院にも修復を学ぶ過程があるので、興味のある人はチェックしてみましょう。

    特に資格を必要としない美術修復家ですが、国宝修理装こう師連盟では修理技術者資格の認定をおこなっています。これは、一般の人が修理業者の技術力を判断しやすいように作られたもので、5段階にわかれています。しっかりと腕をみがいてから挑戦しましょう。

    美術修復家は、美術修復業社に勤務する場合が多いようです。しかし、なかなか採算がとりにくいためか、広く募集をおこなっていることはあまりありません。家業をついだり、人脈を頼る場合も少なくないとのこと。いっぽう、学芸員として働く人が、美術品を修復する仕事をおこなうケースも少なくありません。この道を目指す人は、学芸員資格もあわせて取得しておくとよいでしょう。

    美術修復家の仕事は、画家のように絵をかいたり、彫刻家のように彫刻をつくったりと、芸術作品をみずからの手でつくりあげるようなものではありません。ときには薬品をもちいながら、美術品がつくられた当時の姿に、すこしずつ復元していきます。どちらかというと、職人の要素が強い仕事といえるでしょう。美術品が好きで、かつ手先が器用な人が求められます。また、長い歴史を経てきた美術品を自分の手であつかうことを意識して仕事ができる、責任感の強い人に向く仕事であるといえるでしょう。

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